一期一会のアート、フルイドアート
フルイドアートとは 流れのよい状態にした絵の具を数色キャンバスにたらしたあと キャンバスを傾けたり、風を送ったりして絵の具を動かしてつくる 重力と風力が作るアートです
具体的な事物が表現されていない
「見る人によって全く違う感じをうける」抽象作品にあたります。
フルイドアートの最大の魅力は、見た人の反応だと思います。
見ている人の経験や精神状態により、同じ作品であっても
「人の顔が見える」場合もあれば、
「動物が見える」「鳥が見える」
「山が見えた」り「川が見えた」り、
「木」だったり「花」だったり、、、
いろいろに、さまざまに感知され、
何が見えるかは、見る人にゆだねられています。
ですから、これはなに?と作家にたずねる前に
感じるままに感じてみてください
◆なぜフルイドアートにはまったのか?
以前は風景・人物・動物など具象を中心に描いていました。
いろいろ模索するなか、ある組み合わせを試みたところ
そのパターンの作品はおおおむね好評で、
こんな風に描けば今後も受けるかな(売れるかな)
と思える反応をいただきました。
そうなると、今度は
「本当にこれを描きたいの?」
「売れそうだから、で描いてるんじゃないの?」
そんな問いをしている自分に気がつきました。
(まあ、売れなかったら困るのですが)
そんな迷いを感じた時期に、たまたま体調もわるくして
しばらく寝込んでおりました。
ベッドの上、スマホでネットサーフィン中
不思議な動画が流れてきました。
キャンバスを傾けて絵の具が流れ落ちると
マーブル模様ができあがる、
手品のようなフルイドアートでした。
筆はつかわず、キャンバスを傾けたりドライヤーや息をふきかけるだけ。
重力と風力により絵の具が流れ動くなかに模様があらわれる・・・
動画に目が吸い付けられ、自分でも試したくなりました。
◆手探りでうまくいかない=面白い
複数のアーティストの制作動画を何時間も見たけれど、
肝心なところはわからず、教えてくれそうな人も身近にみつからず
わずかな情報をかき集め、見よう見まねでチャレンジ!
動画では、いとも簡単そうに見えたのですが
アップされているものはうまくいったときだけで、
失敗作は見せていなかったのだ、
ずいぶんたってからと気づきました。
そりゃそうだ・・・
なんども、なんども、試行錯誤を繰り返し
なんとか納得でき、つぶさずに残しておいてもいいかな
と思えるものが、ちらほら出来るようになりました。
◆一期一会
使う色を選び、メディウムとの配合で粘度を調節します。
絵の具をどう動かすか、風なのか傾けなのか、両方か。
絵の具の流れ方をみながら、傾けかたや風の向きを変えます。
これだけが私にできること。
なんとなく「こうなりそうかな」と予測していても、
私の意図や作為におかまいなし、よくも悪くも予想外の効果が現れて
期待を裏切ってくれます。
選んだ色がたとえ3色だったとしても色同士が勝手に混ざり合い
無限のグラデーションがうまれることもある
そんなわけで、二度と同じものは作れない
一期一会のアートなんです。
今、この「思い通りにならない」ことに
魅力を感じて取り組んでいます。
◆帰国展示会お知らせ
2022年6月東京でおこなったプチ個展に続き、2023年夏もやります。
今度はオンライン仲間でもあるアートティストとのコラボ展。
高野はフルイドアート作品を中心に展示する予定です。
メール登録をしていただけば、
会期・会場等が決定次第、詳細をメールでお知らせします。
会場でぜひお会いしましょう!
日本での帰国展示会ご案内
次回展示のお知らせ
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活動ご案内
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